たぷたぷ、の話。

 皆さんも好きなオノマトペの一つや二つ、あると思います。

 最近、Twitterにあげられてる漫画の中で、スマホを触る時のオノマトペとして「たぷたぷ」というのが使われてて、秀逸だな〜と思って、そこからオノマトペをなんとなく気にしながら生活したりしてます。

 新しいオノマトペを作るって結構すごくないか?私があまり何かを作り出すのが得意でないという事もあるだろうけれど、とても創造的な事だと思う。音があるならまだわかる。例えばワープロが新しく世の中に出た当時、「キーボードを叩く音」というのは初めて世間に出たはずだけど、あれに「カタカタ」というオノマトペがついた時は満場一致だっただろう。だって実際カタカタ鳴ってるし。ッターーン。

 もちろん実際に音が鳴ってるわけではないからオノマトペが合わないと感じる人もいるだろう。おばさん最近のゲームはもうピコピコ言わないから「ピコピコ」という呼称はどうかと思うよ...。これは単に時代から取り残されてるだけか。私的にはたぷたぷ、はスマホを触ってる時の効果音として結構イメージに合ってて好き。響きも可愛いし。あと意図的かどうかは分からないけれど、英語のtapともかかっててすごいよね。

 そういえばハスハスって最近聞かないね。あれも息を吸った吐いたりする音が元らしいけど実際ハスハス、とは音は出ないはずだから結構発明だと思うんだけどな。あとハスハスというオノマトペだけでその対象に対する感情まで表現する様になったのは結構すごい事なんじゃないか?。リンちゃんレンくんhshs////って言ってたオタクたちは一体どこに行ってしまったのか。大人になったのか。そうか、これが大人になるという事...。

 

 文字に色がついて見える、という人が稀にいるらしいけれど、状態や行動、現象に音のイメージがつく、すなわちオノマトペがつけられるってのは似たようなものなのかな、と持たないものなりに想像してみる。

 

 話はちょっと変わるけどオタク特有の、語彙力が無くなる、みたいな表現が個人的にあまり好みじゃない。たしかに感動の最上級として本当に言葉を無くすってのはある。わかる。まぁ実際私もオタクなので語彙力を失ってすぐに言語化できないことはそこそこ身に覚えのある話ではあるんだが、語彙力なくなったーってオタクがドヤ顔で連発してるのは、なんか陳腐化してないか?と思ってしまう。お前はそれをそもそも一度でも言語化しようとしたか?っていう。そんな段階も踏まず、定型文みたいに、語彙力語彙力うるせえぞ、と。ネタにされがちな早口オタクくんの方がよっぽど愛が伝わるってもんだ。まぁ早口オタクはそれはそれでちょっと問題あるよね。まぁ自覚はある。

 まぁ結局他人がどんな風に感動、感情を表現しようと勝手だし、私もそんなに神経質な老害みたいにキレてるわけではない。別に日本語表現を詳しく学んでいる訳でもないしね。ほぼネタみたいな感じよ。

 でも何年前かは知らないけど、あの行為と気持ちにハスハスっていう言葉を与えた人は絶対「これだ!!」ってなったと思うんだよな。そういう快感もあると思うと感情や行動、状態とかに名前や音を(勿論色とかでも)付けて表現できる人ってやっぱり面白くてすげーと考えてしまう。きっと私とは全然違うように世界が映ってるんだと思うと結構羨ましいわね。

 

 というわけでこれを読んでいるオタクは金輪際語彙力なくなった、というフレーズを軽率に使うな。言葉を尽くせ。お兄さんとの約束だ。みんな早口オタクになれば相対的に早口オタクはいなくなるんだ。

 

 ではでは〜。